宇宙関連巡礼の旅 - Weblog版 - 2009年02月

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トーラスロケット 打上げ失敗

NASAとオービタルサイエンシズ社は、2009年2月24日04時55分(現地時間/JSTは同日18時55分)に、地球観測衛星「OCO(Orbiting Carbon Observatory)」を載せたトーラスXL(Taurus XL)ロケットをバンデンバーグ空軍基地から打ち上げたが、衛星フェアリングを分離できずに打上げ失敗したと発表。

フェアリングの分離失敗かぁ。起爆装置が働かなかったのか、何かに引っかかって開かなかったのかは現時点では不明。映像とかテレメトリは取得できているので、今後の調査で明らかになるでしょう。

チオコール社が生産するこの固体燃料ロケットはJAXAH-IIASRB-Aのモーターケース(ライセンス生産品)として使われているので、本体が原因だったらもう少し騒ぎになっていただろう。

314832main_taurus-516_convert_20090225135443.jpg
問題は、一部の報道だ。分離失敗した上段部分は、南極海域に落下した模様なのだが、その影響で有害物質が撒かれたような記述がある。

OCOの概要を見ると、ヒトラジンを搭載していることがわかるのだが、これをそのように解釈しているのだろうことは想像できる。

たしかにヒトラジンは毒物であり、気化吸引、皮膚への接触ともに腐食をもたらす。だからといって、恐怖心を煽るような書き方はどうかと思う。Wikipediaか何かで調べて毒性があるというだけで書いたんじゃないかなぁ。

ほんと、最近のNASAはツキがない。

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ハッブル宇宙望遠鏡修理ミッション中止か!?

hubble-blue_convert_20090223180038.jpg
(C)NASA

不幸なことが重なるときはこんなものなのか。

先日の人工衛星の衝突で発生したデブリの影響で、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道高度までスペースシャトルを上昇させた場合、そのデブリとニアミスとなる可能性が増大してきたことが、ミッション実施が困難となったとのことだ。

元々の延期の理由は、ハッブル本体の障害によることだった。その時の判断では、新しい機材を開発し、新たにミッションに追加して延命させようとする、前向きな延期だった。それが、まさかの人工衛星衝突でこんな状態になってしまった。

NASAは今月末から来月頭にかけて最終的に判断するとのことだが、ただでさえ国際宇宙ステーションに避難ができず、予備のスペースシャトルを用意してまで実施しなければならないミッションだ。このまま破棄される可能性のほうが高そうな気がする。

もし、ハッブルに障害が発生しなければ、今頃は修復された状態だったのだから、運がない。

それよりも、運用中の衛星が衝突することがなぜ発生したのか、それが問題なのかもしれない。

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「あけぼの(EXOS-D)」 誕生20周年

P-021-01421_convert_20090223013615.jpg
(C)ISAS / JAXA

1989年2月22日午前8時30分鹿児島宇宙空間観測所からM-3SIIロケット4号機にて「あけぼの(EXOS-D)」は打上げられた。

それから20年、まさかここまで長寿衛星のなるとは誰が思ったであろうか。搭載機器もCCDカメラが経年劣化で使用できなくなった以外は全て健全で、今でもオーロラ観測などに活躍している。

あけぼの(EXOS-D)」を製作したのはNEC(現・NEC東芝スペースシステム)である。ISASの科学衛星といえばNECの衛星といえるほどだったわけで、それまでの科学衛星で培った技術が投入されているからこそ、ここまで長期間の運用が可能だったのかもしれない。

もうひとつ、衛星の軌道がある。近地点275km 遠地点10500kmの長楕円軌道に投入されているので、そう簡単には地球に落ちてこない。ただし、バンアレン帯を何度も通過するので放射線を頻繁に浴びるのだが、対放射線設計が非常にうまく機能しているということではないだろうか。

明確にいつまで運用するかは発表されてはいない。ISASのことだから、動くうちは運用し続けるだろう。

問題は地上設備だ。打上げ以来、内之浦宇宙空間観測所の10mアンテナを使用している。
アンテナ設備を担当している三菱電機によれば「衛星と地上設備の我慢比べですよ」と語っていることから、まだまだ頑張るようだ。

衛星の重量は約300kg。これはこれから打上げようとしている小型衛星よりも軽い。今では小型となってしまった500kg級の人工衛星で科学的成果が上げられるのか、と、よく言われるが、つい最近、M-Vロケット前は、主力であった重さだ。それの研究成果は当時一級品であったのだから、何も心配することはないだろう。

NASAのボイジャー探査機だって30年過ぎてもまだ稼動してるんだから、とことん使っていって欲しいものだ。

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スペースシャトル、また延期

303689main_rollout2-m_800-600_convert_20090222010237.jpg
(C)NASA

ずっと延期になっているスペースシャトルSTS-119ミッションが、またまた延期。

原因は、昨年11月に発生した「ディスカバリー」ミッションで、地上帰還後に行われた点検作業で、外部燃料タンクと本体のメインエンジンを結ぶ液体水素燃料用の圧力バブルに損傷が生じていることが明らかとなっていた問題に関して、バルブ損傷が再発しないかどうかをチェクしているためだ。

当初12日に予定されていた打上げ日程を延期して検証作業を行ってきたが、予想に反してバルブの検証作業が長引いていることが今回の再延期の理由。

安全を期すのは理解できるのだが、いかんせん時間がかかりすぎる。原因というか、なんでバルブに損傷があったのかすら掴めていない状況では、今回のチェックをしたとろこで同様なことが発生する可能性は否定できない。

もうすぐ退役するとはいえ、現状ではスペースシャトルでしか出来ないミッションである。これ以上の失敗はNASAに影響を与えるとはいえ、どんどんスケジュールが遅れれば、残りのミッションがキャンセルされる可能性が高くなってくる。

現時点で次の日程は決定されてない。このまま行くと、ソユーズの打上げも絡んでくるので、4月以降になる可能性もある。どうなることやら。

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平尾邦雄さん、安らかに

平尾邦雄さんが亡くなられた。

糸川先生と宇宙開発の黎明期からずっと研究を続けてこられて、ハレー彗星探査計画では、今で言うプロマネをされた方だ。

ハレー彗星探査は1985年のこと。当時ISASに在籍していた人たちが亡くなられるのはしょうがないことだが、今の現状をどう思っておられたのか聞きたかった気持ちも有る。

ハレー彗星は2061年夏に戻ってくる。そのときISASの後輩たちはどんな気持ちで探査を行うのだろうか…。

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"テポドン2"はミサイルかロケットか?

"テポドン2"はミサイルなのかロケットなのか?

今、北朝鮮テポドン2の発射準備を進めているというニュースが流れている。
2006年夏にも、似たようなことがあったはずだ。あのときは色々と混ぜて7発撃った。

でも、そのとき北朝鮮は「人工衛星打上だ」と言い切った。
本当かどうかは十分怪しいことは判っている話だが、こんな資料がある。

171869971_217_convert_20090217022234.jpg

GlobalSecurityで見つけた"テポドン2"の飛翔経路である。
よく見ると"Taep'o-dong-2 satellite launch flight path"と書かれているわけで、 こうなると人工衛星打上だという主張が通ってしまう。

しかし、この軌道はどこかで見たような…
はっと気がついて、MTSAT-2の打ち上げプロファイルを見てみると…

171869971_14_convert_20090217022253.jpg

静止衛星上げる軌道に非常に似ている。 まぁ、正確には静止トランスファー軌道だが、そんでも立派な楕円軌道には乗るぞ、このコース…

重ねて見るとほぼ同一なのがわかる。

171869971_233_convert_20090217022309.jpg
平面地図と球体地図の差異はあるけど、ほぼ同一に見える。

テポドン2は衛星打上でいいのか?
必ずしもそうとは言い切れないのは判ってるんだが、あの国のことだからなぁ。

ただし、本当に人工衛星の打上と言うならば、近隣諸国などに、どういうものをいつどこに向かって打上げるのかを事前通告しておく必要があるが、それを怠っている。
その状態では、はっきりとロケットとはいえない。

ロケットなのかミサイルなのか。起源はV2にあり、か…

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そもそもデブリの数ってどんくらいなん?

そもそもデブリの数ってどれくらいあるんだろうと思って、space-track.orgで調べてみた。

Satellite Box Score: 2009-02-15 16:26:55 GMT

  Objects in Orbit Decayed Objects  
Country/
Organization
Payload Rocket
Body
Debris Total Payload Rocket
Body
Debris Total Grand
Total
AB 9 0 0 9 1 0 0 1 10
AC 4 0 0 4 0 0 0 0 4
ALG 1 0 0 1 0 0 0 0 1
ARGN 10 0 0 10 2 0 0 2 12
AUS 11 2 0 13 2 0 0 2 15
BERM 1 0 0 1 0 0 0 0 1
BRAZ 12 0 0 12 0 0 0 0 12
CA 29 0 2 31 1 0 2 3 34
CHBZ 3 0 58 61 0 0 7 7 68
CHLE 1 0 0 1 0 0 0 0 1
CIS 1424 941 2100 4465 2454 2702 8438 13594 18059
COL 1 0 0 1 0 0 0 0 1
CZCH 5 0 0 5 1 0 0 1 6
DEN 4 0 0 4 0 0 0 0 4
EGYP 3 0 0 3 0 0 0 0 3
ESA 43 6 30 79 6 6 8 20 99
ESRO 0 0 0 0 7 0 3 10 10
EUME 2 0 2 4 0 0 0 0 4
EUTE 28 0 0 28 0 0 0 0 28
FGER 2 0 0 2 0 0 0 0 2
FR 47 113 276 436 9 60 598 667 1103
GER 35 0 1 36 13 0 1 14 50
GLOB 60 0 0 60 0 0 1 1 61
GREC 2 0 0 2 0 0 0 0 2
IM 12 0 0 12 0 0 0 0 12
IND 38 11 98 147 9 9 258 276 423
INDO 10 0 0 10 1 0 0 1 11
IRAN 2 1 0 3 0 0 0 0 3
IRID 0 0 0 0 1 0 12 13 13
ISRA 9 0 0 9 3 5 0 8 17
ISRO 1 0 0 1 0 0 0 0 1
ISS 4 0 2 6 0 0 55 55 61
IT 15 2 0 17 9 0 1 10 27
ITSO 65 0 0 65 1 0 0 1 66
JPN 122 42 33 197 19 52 118 189 386
LUXE 16 0 0 16 1 0 0 1 17
MALA 4 0 0 4 0 0 0 0 4
MEX 7 0 0 7 0 0 0 0 7
NATO 8 0 0 8 0 0 0 0 8
NETH 6 0 0 6 1 0 0 1 7
NICO 1 0 0 1 0 0 0 0 1
NIG 2 0 0 2 0 0 0 0 2
NOR 4 0 0 4 0 0 0 0 4
ORB 41 0 0 41 0 0 0 0 41
PAKI 1 0 0 1 1 0 0 1 2
POR 1 0 0 1 0 0 0 0 1
PRC 78 46 2797 2921 54 74 344 472 3393
ROC 8 0 0 8 0 0 0 0 8
RP 2 0 0 2 0 0 0 0 2
SAFR 1 0 0 1 0 0 0 0 1
SAUD 12 0 0 12 0 0 0 0 12
SEAL 1 24 0 25 0 3 0 3 28
SKOR 10 1 0 11 0 0 0 0 11
SPN 9 0 0 9 1 0 0 1 10
STCT 1 0 0 1 0 0 0 0 1
SWED 11 0 0 11 0 0 0 0 11
THAI 7 0 0 7 0 0 0 0 7
TURK 6 0 0 6 0 0 0 0 6
UAE 3 0 0 3 0 0 0 0 3
UK 26 1 0 27 9 0 4 13 40
US 1055 633 2613 4301 759 591 3855 5205 9506
USBZ 1 0 0 1 0 0 0 0 1
VENZ 1 0 0 1 0 0 0 0 1
VTNM 1 0 0 1 0 0 0 0 1
Total333918238012 13174 3365350213705 20572 33746

長くて見づらいと思いますが、NORADが把握していて公開されている最新データーです。

軌道上にあるデブリの総数は、衛星の個数を引くと約1万個(ただし、衛星が運用停止していればデブリ扱いなので、もうちょっと増えます)となっていますね。
打上げ回数などを考えると、中国がダントツですが、ロシアの打上げ回数が尋常じゃないのもわかるかと思います。

やっぱ、いいかげん"デブリ課"の創設か"宇宙軍"でも作らんとダメなんじゃないかねぇ。
日本の技術貢献できる部分だと思うんだよね、凍結してる『ふじ』構想とメカトロニクスを組み合わせれば、できないことはない。

せっかくH-IIBも完成するんだし、ここはお得意の"国際貢献"とやらでひとつ。
もちろんJAXAなんかにやらせないで、独立組織を新設しないと自由度がなさそうですがね。

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N-1が落ちてくる!?

ayame3b.jpg
(C)JAXA (左がN-1 6号機、右が『あやめ2号(ECS-b)』)

人工衛星の衝突ついでに色々と調べてたんですがね…

N-1 R/B(2)
1 11718U 80018C 09044.24546417 .00811613 -95728-5 73447-3 0 5727
2 11718 024.3661 087.8070 0733010 359.3255 000.6305 14.61822098519761


これ。TLEだと何がなんだかわからないと思いますのでアレですが、N-1 6号機の残骸、燃え殻です。
これに搭載されていたのが『あやめ2号(ECS-b)』ですが、あやめ2号(ECS-b)といえば、アポジモーター燃焼中に電波が途絶えたヤツです。どうも異常燃焼で壊れたという感じでしょう。

N-1 6号機は1980年2月22日に種子島宇宙センターから打上げられたものです。
で、これ、国際標識が"1980-018C"なので3段目の固体モーターだと思うのですが、これがどうやら落下してきている模様。

まだそんなのが軌道上にあるのかと思って調べてみる。
国際標識でいうところの"1980-018A"は、あやめ2号(ECS-b)本体で、"1980-018B"は2段目ですね。1段目は海上に落下してるので、軌道上にはありません。その2段目は1980年2月28日に大気圏に再突入しています。

NORADの情報を拾ってみると、どうやら2009年4月10日頃に大気圏に再突入するらしい。
29年前の残骸がまだ軌道上にあるのは珍しいことじゃないのだから、デブリの数が増え続けるというのも納得できるのじゃないでしょうかねぇ。

とりあえず落下に関しては何の影響もありませんのでご安心を。

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人工衛星同士が衝突

もう、あちこちで報道されているので、いまさら感じはありますが。

とりあえずTLEを拾ってきます。

IRIDIUM 33
1 24946U 97051C 09043.15839514 .00000291 00000-0 10000-3 0 4765
2 24946 086.3910 120.6806 0010587 081.0572 279.1894 14.32479644597679

COSMOS 2251
1 22675U 93036A 09043.08379786 .00000244 00000-0 10000-3 0 7438
2 22675 074.0399 014.7272 0024852 157.0294 203.2039 14.32047327817781

これをOrbitronに入れ込んでアニメーションさせてみます。


・・・確かに重なりますなぁ。
ただ、これだけでは高度がずれていて回避している可能性もあるので、TLEから計算してみます。

IRIDIUM 33
Period : 100.4
Incl. : 86.4
Apogee : 779
Perigee : 776
RCS : 2.593

COSMOS 2251
Period : 100.62
Incl. : 74.04
Apogee : 779
Perigee : 776
RCS : 1.966

ああ、こりゃ衝突するわな。
デブリは増える一方で、今後も同様なことは起こりうるわけで、いよいよデブリも掃除するような方向になるんでしょうかねぇ。

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宇宙への扉

P-021-01425_convert_20090211231124.jpg
(C)JAXA / ISAS

今日、2月11日は記念日です。建国記念日もそうですが、『おおすみ(LAMBDA-4S)』の打上げ記念日です。

1970年2月11日13時25分、東京大学宇宙航空研究所 鹿児島宇宙空間観測所(KSC、現在のJAXA内之浦宇宙空間観測所(USC))から打上げられた。
世界で4番目の人工衛星打上げ国になり、今でも一番簡素なロケットシステムの打上げ成功であり、弾道ミサイル起源ではないロケット打上げでもあった。

米ソからの遅れはかなりものもだったが、やっと自前で人工衛星を打上げる手段を手に入れた瞬間でもあった。

あれから39年、技術は進歩したがそれだけでいいのだろうか。現在のJAXAを見ていると、そう思ってしまう。あの頃の、一見破天荒な時代がいいとは言わないが、今の自由が無さ過ぎるのもどうかと思う。
DSC_0349_convert_20090211233517.jpg
今、おおすみが打上げられた場所はKS台地として観測ロケットの打上げに使われている。

見学に行っても、その場所で『おおすみ』が打上げられたことは書かれてはいない。構内に記念碑はあるが、KS台地で打上げたことは書かれてはいない。

現在、このKS台地の周囲にはセキュリティのために柵で囲われて中に入ることすらできなくなってしまった。
開かれた宇宙開発、それは宇宙科学研究所時代の話であり、JAXAに統合されNASDAの思想が入り込んだ瞬間から、何かが変わってしまった。内之浦だけではない、種子島ですら島民を遮断するような柵が増えてきている。

それでも、打上げは続く。観測ロケットだけではない、次の固体ロケットも…

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リレー衛星『おきな』月面へ墜落

P-044-14861_convert_20090210171614.jpg
(C)JAXA

かぐや(SELENE)』から分離した子衛星の『おきな(リレー衛星)』(写真右側)が日本時間12日の夜に月面に墜落すると発表。

打上げ後16ヶ月で月面に衝突だが、近地点100km遠地点2,400kmの楕円軌道で周っていたので墜落は時間の問題だったわけだ。
ミッション期間も延長されているので、計画通りの運用が行われたということではないかと。

墜落の瞬間は『かぐや(SELENE)』も他の探査機も追わないという。大きさからして、うまく観測できるか不明だしな。せいぜい落下予測地点を何かのタイミングで観測したときに形跡があるかどうかを調べるくらいなんだろうなぁ。搭載カメラの分解能じゃムリな気がするんだが。

それでも、まだまだ『かぐや(SELENE)』は元気だ。運用も続いているし、今後のエキストラミッションにも期待することは沢山ある。それに、たとえ衛星が壊れたり寿命を迎えたとしても取得した観測データーの解析はまだまだ途中なんだから。

それよりも、いいかげん次の計画を承認してもらわないと、また研究の空白期間ができちゃいますぜ、JAXAさん。

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NOAA 新型気象観測衛星打上げ成功

12639.png
via : Lockheed Martin

NASAは2月6日にアメリカ海洋大気庁(NOAA)の新型気象観測衛星NOAA-N(NOAA-N Prime)」をデルタ2ロケットにより打上げ、成功したと発表した。

そのこと自体は気象観測の一連の流れの中で新型衛星の投入ということなので驚くわけでもなく、これからの観測に問題が無いことを祈るだけなんですが、この"NOAA-N Prime"は、地上で破損してるんですよ。

09_06_03_noaa-n.jpg
via : spaceref.com

…ね、見事に壊れてるでしょ。なんでも、点検の際に横倒しする必要があり、移動用台座を傾けたら、あーれー、みたいな。「台座固定用ボルトを全部締めてなかった、今までは全部締めなくても問題なかった」という、実にヒューマンエラーの典型ですわ。

でまぁ、それを修理して今回打上げているわけですが、ほら、一応検査をパスしてるんだから問題ないとは思うんですがね、壊れたものを修理しても、完全に新品と同じにはならないというのがあるのでなぁ、影響なく寿命まで運用できるといいんですが。心配性ですかね?

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『はやぶさ(MUSES-C)』、帰還は大丈夫なのか?

367460_13367517.jpg

はやぶさ(MUSES-C)』のイオンエンジンが再点火され、動力飛行に移行したといっても、喜んではいられない。
もう、ほとんどの方がご存知の通り、X,Y軸のリアクションホイールが故障し機能停止、姿勢制御用のスラスタも全損の状態。残ったZ軸リアクションホイールと、イオンエンジンのジンバル機構、それと太陽輻射圧で制御しなければならない。

んなら、そのZ軸のリアクションホイールが壊れたらどうするねん。普通はそう考えます。以前何かの公演で「何かしらの対策を考えています」と、またヤマトの真田さん級な発言をしていたんですが、今回の再点火前に、はやぶさ(MUSES-C)の航行プログラムを書き換えたんだそうです。

いやはや、どんな規模の真田さん級なんだと思って過去の資料をひっくりかえしたところ…

随意契約 No.1517
はやぶさRW-Z/IRU故障時対応用改修ソフトウェアの開発および運用準備一式
2008/05/14 日本電気(株) 24,990,000円


…ちゃんと予算ついてる。しかも、かなり高額。
IRUって、『慣性航法誘導装置』だから、もうイオンエンジンのジンバル機構が壊れない限りなんとかするぞ、という改修なのか。怖い、やっぱISAS関係の人たちは怖いわぁ。

ちなみに写真は、以前イベントで川口プロマネが『はやぶさ(MUSES-C)』を説明するときに使ったもの。相模原によく鎮座してるやつですね。

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小惑星探査機『はやぶさ(MUSES-C)』再始動!

P-043-15262_2.jpg
(C)JAXA / ISAS

そろそろ再起動するんじゃないかなぁ、というのを書こうと思っていたところに、JAXAからプレスリリースが出ました。

http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090204_hayabusa_j.html

懸念していたリアクションホイールも無事に再起動し、三軸姿勢制御を確立後2月4日午前11時35分(JST)にイオンエンジンに再点火し、動力飛行を開始したそうです。

ほんと、ロバストな探査機です。運用チームも真田さんが数十人いるんじゃないかという技を繰り出してきますから凄いとしか。まさか太陽輻射圧まで姿勢制御に使うとは思いませんよ。

当面は、動力飛行での運用が続きます。平成22年6月まであと16ヶ月。もどってこい、はやぶさ

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『嫦娥1号』と『かぐや(SELENE)』が共同ミッション?

200712414149529_3.jpg

新華社通信によると、『嫦娥1号』を月面にハードランディングさせる際に、『かぐや(SELENE)』にその様子を観測させる計画があるとか。

んな、月面衝突の瞬間に、その衝突地点を観測可能な範囲に『かぐや(SELENE)』を制御出来なきゃムリな話だし、偶然にもお互いの軌道が一致して観測するにしても、そんな偶然は衛星の寿命前にあるのか、とか。

個人的には面白い話だとは思っているが、何か中国側の意図がどうなのか判らないからなぁ。

それにしても、月にこれだけ探査機が行ってるってのも、ちょっと信じられないんですよねぇ。あれだけ無視してきたくせに、みたいな(笑)。

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プロフィール

Author:おかざー
"馬車道Groove."代表らしい。
宇宙関連の同人誌を出したり、打上げや施設見学いったりしてます。

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