宇宙関連巡礼の旅 - Weblog版 - 2010年06月

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「次期ロケット 内之浦に」国に打ち上げ要望へ

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発射台の計画図 © ISAS / JAXA

6月23日の南日本新聞に『「次期ロケット 内之浦に」 宇宙開発促進協総会 国に打ち上げ要望へ』と題する記事が載った。
時期固体ロケットは正式プロジェクトとしてスタートを切れたが、射場に関しては未だに未確定なのだ。内之浦というか、鹿児島県や肝付町にしてみれば、射場があることでの経済効果は大きく、強い要望を出していくのは当たり前だろう。

今更他の場所に新しい射場を作ることは、予算的にも現実的にも難しいはずだ。日本の宇宙開発の黎明期から支えてきた町がラブコールを送っているのだから、それに答えてあげるのがスジではないだろうか。 ここまで理解してくれている町なんて、なかなかないですぞ。


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リアクションホイール

『またリアクションホイールか。』

 ニュースが流れた瞬間に、最初に頭に浮かんだ言葉。
「かぐや(SELENE)」も「はやぶさ(MUSES-C)」もリアクションホイール(以下:RW)のトラブルが発生したことは有名な話で、NASAの衛星や探査機でもたびたび話題になるほどの部品だからねぇ。

 基本的に宇宙空間での可動部品は「比較的トラブルが発生しやすい」と考えている。ほぼ真空の空間で確実に動作させるには、潤滑材をいかに蒸発させないかとか、色々なノウハウが必要なんである。「はやぶさ(MUSES-C)」のサンプラーホーンをさっさと伸ばしたのも、この可動部品を確実に動作させるという意味合いが大きい。

 さて、今回のRW不具合は、軸受の潤滑油に不純物が混入していたとのこと。
JAXAからの資料を見ると、QZSS「みちびき」搭載品に関しては同ロットで不具合が出たので交換するということのようですな。色々と言われている海外製品のリアクションホイールだが、製造数が多いこともあり今回のように別製品での不具合から判明したと考えれば、不幸中の幸いだったのではないかと思う。

 じゃぁ国産だったらどうかという話。
国産技術でも製造は可能。三菱プレシジョン製(http://www.mpcnet.co.jp/product/aviation/space/index.html)が代表だろうか。
「いぶき(GOSAT)」には日本精工の軸受が採用されている(http://www.jp.nsk.com/company/presslounge/news/2010/press100217.html)。今のところ壊れてはいないようだが、こういうものは壊れるときは壊れてしまうのでどうしようもない。
 不純物の混入は国産でも起こり得ること。潤滑油の管理が問題であり、ヒューマンエラーは100%回避はできない。可能性を極力排除し、何重にもチェックしているにも関わらず発生することだってあるのだから。

 さらに、国産は海外製品よりも高いという。だいたい2倍ほどの価格差ということだから、複数台使用する衛星や探査機にしてみればかなりのコスト差になってくる。信頼性と採用数を考えても、海外製を選ぶという選択肢は自然な流れだろう。
 ただし、ここまでトラブルが発生し断続的に起こっていることを考えれば、国産というよりも独自開発して安定的に運用できるような形態に変えていかないダメなのではないのか。冗長性だけではなく、壊れないような部品に変えていくことも必要なのだから、高い安いだけで判断するような事にだけはならないような予算配分をして欲しいものです。



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MUSES-C『はやぶさ』は帰ってきた。次は…

 MUSES-Cはやぶさ』は7年の航海を経て地球に帰還した。詳細は報道された通りなので、ここであえて書く必要はないだろう。

 だが、忘れてはいけないことがある。『はやぶさ』はMUSES-Cという名前の通り「工学実証機」だ。今回の全ての工程は、確実に動作する宇宙探査機を製造するために実施された工学試験だからだ。ただ、日本は単に「試験をします」では予算が獲得できない。だから試験機なのに観測ミッションが相乗りすることになってしまう。いい言い方をすれば"せっかく行ったのに観測しないのは勿体無い"とでも理由付けておきますが。

 だから、カプセルの中身が入っているかどうかは別問題。目標の小惑星に向かい、ランデブーし、試料をサンプリングし、地球に帰還し、カプセルを投下、回収する。この一連の流れが達成できただけで大成功なのだ。不具合があった部分こそ試験機である証なのだ。

 だから、次を行わなければならない。本番である『PLANET』型番を与えた探査機ミッションを行う必要がある。今なら『はやぶさ』で得た教訓も運用手段も裏技も全て手の中にある。風化する前に、今一度ちゃんとミッションを立ち上げる必要があるのだ。

 技術の継承は、書類や設計図だけではダメ、ちゃんと人から人に手渡しで伝える必要があるのだ。ほんの数年前の技術ですら継承されずに製造できなくなっている現状を見れば、いかに継続性が重要かがわかるだろう。

 止まったら、それは衰退を意味するのが技術だ。常に進んでも停滞と変わらない、革新的な技術を開発してこそ進化といえる分野なのだ。こんなところで止まってはいけないのだ。

 『はやぶさ』だけではない。技術立国としてこの先も進んでいくのなら、成功失敗という単純なことだけではなく、チャンスを与えることが宇宙開発ではないだろうか。

 MUSES-Cはやぶさ』は成功した。それが今回の事実であり、全てである。

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プロフィール

おかざー

Author:おかざー
"馬車道Groove."代表らしい。
宇宙関連の同人誌を出したり、打上げや施設見学いったりしてます。

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