宇宙関連巡礼の旅 - Weblog版 - 2011年08月

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内之浦ランチャーのこと


©ISAS / JAXA
ISASニュース2011年8月号に、内之浦ランチャー改修についての続報が掲載された。
森田先生が書かれているのでこの内容で進むということで間違いないわけだ。しっかりと現存設備を改修して対応するということが明記されているので事前に得ていた情報と変わりがない。

伝統の斜め打ち上げが廃止されて垂直打ち上げになるのも確定。まぁ、この点に関しては既定路線なので今更なのだが、尾翼のない完全制御では斜めの必要はないし、1段目がSRB-A(改?)である以上機体を吊り下げる強度補強をすることは改造範囲を超えてしまうことのほうが大きいのではないか、とも言われている。まぁ、SRB-Aはそういうこと想定して設計してませんからねぇ。

ただ、今回の改修は「今後のイプシロン派生型までは考慮されていない」可能性が高い。ランチャーだけではなく、段数に対応する床面整備も行われることから、現状計画されているイプシロンには対応するが、段数を増やした増強型が実行された場合は別途改修が必要になってしまう。まぁ、それが実行されるとしても10年以上先だからどのみち整備が必要だし、そんときでいいんじゃないか、と言われてしまうとそうかもしれないが、今から考慮・整備しておくだけでも増強型開発の理由付けに微力だがなりそうな気もするのだが。

本当は、前田建設に新造させて、おもいっきりムダだがカッコイイギミック満載な射点を作って欲しいんですがねぇ。脳内サンダーバードBGM再生くらいできそうな奴を…

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S-520-26号機 打ち上げ日程発表

ISAS/JAXAがS-520-26号機の打ち上げ日程を発表した。

今回の実験はS-520-23号機と同じ実験だが、昼間観測の実現可能性を探るために明け方の実施となっている。

実験実施条件が厳しいので、たとえ内之浦の射場条件がGoでも上空の条件がNoGOだったり、放出リチウムの観測点の天候がNoGOだったりします。その逆もありますから、見学するとしたらかなりの運が必要かもしれません。ええ、前回のS-520-23号機では敗北してますから…。

今回の観測機器は前回の改良型だそうで、JAXAのサイトに平成21年度から2ヵ年で開発するという書類があります。まぁ、7月の一般公開日でも試験してたくらいなので、ぎりぎり間に合ったという感じですかね。

あとはS-520本体も気になる所。詳しくは書けないけど色々あるようで…。



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「はやぶさ」映画を見るにあたって

はやぶさ」の映画が3本並行して製作され、順次公開になる。日本どころか世界を見たってこんなことは今までなかったくらいの出来事なのだから、NASAもびっくりな状態だ。

だか、気になることもある。映画の出来ではなく、それを見る側、いわゆる「マニア層」の発言だ。

映画に限らず、テレビにせよ小説にせよ実在する事象を題材にした場合、誇張や追加要素などが入るのは当たり前であり、事実との相違や解釈の違いなんかも当然のように発生する。
これは、その映画を見せる(魅せる)側としては当然のことであり、映画館へ行く人全員が「はやぶさ」を知らないことを前提に組み立てるからだ。

それは、FOX版「HAYABUSA -はやぶさ-」でも、東映版「はやぶさ 遙かなる帰還」でも、松竹版「おかえり、はやぶさ」でも同様だ。

「フラガール」という映画をご存知だろうか。これは常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾート・ハワイアンズ)設立を描いた映画である。内容は省略するが、これも事実を基にした映画である。
登場人物の名前の変更から始まり、実際にはなかったことが追加されていたり、誇張や場面転換などいくつも見られるが、そんなことは関係なく「映画として完成度が高い」ことが重要なのだ。
「フラガール」に関して言えば、その先もある。映画を見た人が「スパリゾート・ハワイアンズに行きたくなる」ことも重要なのだ。私の世代だと、夏休みの家族旅行で行ったことがあるという人が多いのだが、「子供が小さい時に連れていったっけなぁ」や「子供の頃に連れていってもらったなぁ」という思い出から「もう一度いってみようかな」に転化できるかがポイントなのだ。

かつてNHKのプロジェクトXでハレー彗星探査機の話を描いた時があった。関係者やマニアの評判はまぁ言わずもがな、だった。しかし、何も知らない人にとっての入り口としての完成度で見た場合どうだったのかといえば、よくまとまった内容だと思う。プロジェクトXは事実をそのまま描くのではなく「わかりやすくエンターテインメントとして描く」番組だったのだから、それはそれで正しい描き方だったと思う。少なくとも、この放送後に興味を持った人がいたということだけで十分成果があったと思わなければならないだろう。

話を「はやぶさ」映画に戻す。
どの製作会社にせよ事実と違う部分は出てくるであろう。「はやぶさ」をよく知る人たちにとっては気になってしょうがない部分はあるだろう。だが、そこを指摘してああだこうだ言って映画の評価をするのは遠慮してほしい。

ニュースでは知っていたけれど、詳しくは知らない人、ニュースさえ知らないが話題になっているから映画を見に行こうと思う人が多いのだ。そういう人たちが事前情報でマニア層の重箱論に触れた場合どう思うのか考えてみて欲しい。たとえば、自分が見に行こうと思った映画の事を重箱の隅をつつかれた文章を読んでしまったらどう思うか、それを考えて欲しい。

いわゆる「マニア層」がすることは、違いを指摘して映画を批判することではない。この映画3作品をみて「はやぶさをもっと知りたい」と思った人たちを暖かく迎えてあげること。そして宇宙科学全般に好意を持ってもらい「ファン・マニア」へと導いてあげることだ。その過程で映画と事実の差異を教えてあげないと、深く理解させることができないどころか「こんなウザいならもういいや」になってしまう。それではいけないのだ。

だから、どうか事実と違う部分への批判はやんわりとやりすごしてほしい。今我々宇宙マニアに足りないのは、国民の支持と理解なのだから。これを拡大のチャンスとして利用して理解者を少しでも増やしていかないと、将来の宇宙科学への投資が減るだけになってしまう恐れだってあるのだ。決して大げさなことではないと思っている。

知識云々をからっぽにしてから映画は見るものだと思う。そうでなければ楽しめないよ。

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コミックマーケット80 参加情報

8月14日に行われるコミックマーケットにて当サークルの同人誌を頒布します。
当日は

「蒼の瞳」 東2ホール "W"-54a

で頒布します。
「馬車道Groove.」は落選のため参加しておりませんのでご注意ください。

当日頒布予定の本は以下のようになります。


宇宙科学へようこそ 宇宙関連巡礼の旅3
発 行 日:2007年8月19日
総ページ:100P
頒布価格:300円
主な内容:
     宇宙学校・東京
     再び鹿児島、内之浦へ
     宇宙科学研究本部 一般公開
     H-IIA・F12 種子島打ち上げ遠征記 前編


vol4.jpg
宇宙関連巡礼の旅4 種子島と内之浦と…
発 行 日:2007年12月29日
総ページ:76P
頒布価格:300円
主な内容:
     S-520-23号機 打ち上げ見学
     内之浦特別公開遠征記
     H-IIA・F12 種子島打ち上げ遠征記 後編


vol5.jpg
宇宙関連巡礼の旅5 観測ロケットがあるじゃないかっ
発 行 日:2008年8月17日
総ページ:36P
頒布価格:200円
主な内容:
     S-310-38号機 観測ロケット見学記
     新宿に集まれ! 第27回 宇宙科学講演と映画の会
     幻のM-V9号機を発見!?


vol6.jpg
宇宙関連巡礼の旅6 3度目の正直なるか!?
発 行 日:2008年12月28日
総ページ:60P
頒布価格:300円
主な内容:
     S-520-24号機 観測ロケット見学記
     宇宙研相模原キャンパス一般公開 ?2008年度版?
     角田宇宙センター「宇宙の日」特別公開


vol7.jpg
宇宙関連巡礼の旅7 2009年上半期版
発 行 日:2009年8月16日
総ページ:84P
頒布価格:300円
主な内容:
     相模原 M-V見学記
     H-IIA・F15 種子島打上げ見学記
     角田宇宙センター 一般公開 2009年春


vol8.jpg
宇宙関連巡礼の旅8 2009年下半期版
発 行 日:2009年12月30日
総ページ:84P
頒布価格:500円
主な内容:
     JAXA宇宙科学研究本部特別公開2009
     H-IIB初号機・HTV実証機 打ち上げ見学
     2009年内之浦特別公開 遠征記


vol9.jpg
宇宙関連巡礼の旅9 2010年版
発 行 日:2010年12月31日
総ページ:84P
頒布価格:500円
主な内容:
     東京とびもの学会2010
     JAXA宇宙科学研究所 特別公開2010
     2010年 スペースシャトルSTS-133遠征記
     内之浦宇宙空間観測所 特別公開2010

622296350.jpg
H-IIA・F18 種子島遠征記
発 行 日:2010年12月31日
総ページ:36P
頒布価格:400円
主な内容:
     H-IIA・F18 種子島遠征記


他にも委託でCD-ROM写真集(ジャンル違いですが)がありますので、コミケットに来場されましたらよろしくお願いします。


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イプシロンめも

イプシロン関連で聞いたことをメモしておく。

内之浦ランチャーはMHIが落札、既存の設備を改修して対応
内之浦管制が宮原へ。モバイル管制なんて言っちゃったから、とか
■1段目のSRBを釣り上げるクレーンが内之浦には無いので追加するか都度都度借りるか検討中
■カラーリングはまだ確定していない。今のCGは仮

ランチャーに関してはレールを使わない自立打ち上げになるので本来は不要だが、アンビリカルケーブルを支える柱は必要なので、活用したい。建家はM-Vと段数位置が変わるので床面の高さを調節する必要あり

宮原台地への移動はイプシロンだけの話ではなく、構内安全係数の関係もある。10mアンテナももうすぐ引退で宮原11mが稼働

内之浦にあるクレーンはM-V1段目のセグメントが釣り上げられる40tクレーンが最大だがSRB-Aの重量はそれを上回っているので40tクレーンを入れ替えるか、都度都度クレーン車を借りてくるか検討中。ただ、クレーン車は転倒する可能性があるので悩みどころ

カラーリングはまだ決まっていない。CGはあくまで仮でこれから決める。やっぱりアノ色にしたい。


さて、どこまで実現できるかな。


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ISAS 相模原特別公開

7月29、30日と毎年恒例「JAXA 宇宙科学研究所 特別公開」へ行ってきた。

去年はMUSES-C(はやぶさ)の帰還カプセル初展示ということもあり記録的な人出だったわけですが、今年は1万3053人(2009年は1万3588人、2010年は3万3861人)とのことですが、もうちょっと多いような感じがしたのですがね。

さて、展示はというと例年どおりの文化祭状態。午前中はMUSES-C(はやぶさ)列が伸びていたのも午後には解消してすんなり入れるようになったりしていましたが、イオンエンジンの列だけは一定の長さを保ってましたねぇ。まぁ、あそこはそんなに大人数入れる場所ではないのでしょうがないと思います。

また、今年は飛翔体環境試験棟の振動試験関連が公開されていませんでしたが、これは震災のため筑波の設備が故障しておりこちらの設備を使っており、公開するためのスケジュール調整が難しいことから今年の公開はしないことになり、そのような状況だったので、当日はS-520-26号機の観測機器のテストをやっていたとのことです。
そのためというわけではないと思いますが、今年は設備公開がいくらか少なめ。衛星組み立てもMMOの何かが組まれている最中なのですが、公開していませんでしたし、風洞もなし。

メディア的にはTVKがべったり取材をしていたり、相模原市の広報さんが、秋の『』さんを引っ張りだしてきたりしてました。広報さんいわく「このチャンスに相模原をもっと知ってほしいのでこういう賑やかしも必要かな」ということで連絡して来てもらったとのことでした。ああ、そういうことですか、最初「なにやってんすか」って声かけちゃったじゃないですか。そんな秋の『』さんと中の人が2ショット写真撮ってたので横から撮影。林さんのお知り合いで紹介されていた方なので、あとで林さんに写真見せたらどういう反応するか楽しみだったりします。

で、今回、とても残念なこと。

ペンシルの展示が無い。せっかく廣川さんが保存していた26号機が里帰りしてから最初の特別公開だというのに、だ。写真のように手前にパネルを立ててしまっていたら意味がない。今のISASには、ペンシルなんてどうでもいいのか、そんな考えがしてきてしまう。廣川さんと一度お会いして保存していた話など聞かせていただいたことがあるのですが「みんなに見て貰えるなら」という気持ちがありISASに里帰りさせたという。その気持を大切にするならば、これだけ来場者のある特別公開の時に展示しないというのはダメなんじゃないかと。いくら狭い、場所がないと言っても、ペンシルロケットのケースの大きなんて何とかなるだろ。M-Vの下に並べるとか、いくらでも方法はあったろうに、残念で仕方がない。来年の開催時には少しは考慮してほしい、と思う。

なんにせよ、2日間お疲れ様でした、また来年。

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プロフィール

Author:おかざー
"馬車道Groove."代表らしい。
宇宙関連の同人誌を出したり、打上げや施設見学いったりしてます。

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