宇宙関連巡礼の旅 - Weblog版 - 水星探査機『メッセンジャー』まもなく最終マニューバ

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水星探査機『メッセンジャー』まもなく最終マニューバ

MessengerOrbitA.jpg
 NASA水星探査機『メッセンジャー』が、まもなく最終フライバイを迎えます。

 水星探査は1974年にマリナー10号が観測しただけで、水星の表面写真は全体の45%しか撮影できなかったくらいだ。
 地上から観測するにしても太陽に近いため1年の半分は太陽光のため観測ができない。残りの半分も朝や夕方など限られた時間でしか観測ができないので、まだまだ未知の部分が多い惑星なのである。

 じゃぁ探査機を飛ばせばと思うかもしれないが、太陽に近いために温度設計が厳しい。地球より内側の軌道なので、大量の燃料も必要だ。NASAの予算削減の影響だってある。1990年代になるまで具体的な水星探査計画が動かなかったのは、難易度と有人計画や火星、ISSなど予算への比率などの影響も少なからずある。

 そんななか、2004年に打ち上げられた『メッセンジャー』が最後の水星フライバイと軌道変換(DSM)を2009年9月29日(UTC)に行い、成功すれば2011年に水星周回軌道へと向かうことになる。

 飛行軌道は見事なまでのスイングバイ。地球を一旦離脱したあとは、地球→(DSM-1)→金星→金星→(DSM-2)→水星→(DSM-3)→水星→(DSM-4)→水星→(DSM-5)→水星周回軌道投入マニューバ→水星周回軌道 という、スイングバイ6回、DSM5回行ってやっと周回軌道に投入できる状態になる。こりゃ大変だ。

 すでに前2回のスイングバイ時に表面写真などを大量に撮影することには成功しており、マリナー10号からの技術的進化を見せつけてくれている。だが、メッセンジャーの最大の目的は、水星軌道上での一定期間連続観測であるのだから、まだまだ先は長いのだ。

 打ち上げから5年、そろそろ衛星にトラブルが発生しないとも限らない年数が来ている。NASAには膨大なノウハウがあり、対応年数も計算しているとは思うが、やっぱり心配なのである。

 とりあえず、そろそろ接近にともなって水星の表面写真が公開されてくるだろう。近水点は200km、かなり詳細な写真が得られるでしょう。今後数日は情報から目が離せませんね。


太陽系惑星の謎を解く太陽系惑星の謎を解く
(2009/02/26)
渡部 好恵

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宇宙関連の同人誌を出したり、打上げや施設見学いったりしてます。

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