宇宙関連巡礼の旅 - Weblog版 - はやぶさ

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MUSEC-C「はやぶさ」復活


©ISAS / JAXA

 先日、イオンエンジンのトラブルで帰還が危ぶまれていたMUSEC-C「はやぶさ」ですが、今日の18時にJAXA東京事務所において記者発表が行われた。
 記者発表ということで、いよいよ最期かという考えも頭をよぎったが、そこは宇宙科学研究本部のことだ、なにか目処が立ったので記者発表を行う可能性だってある。

 記者会見開始とほぼ同時にプレスリリースの配信、メルマガ配信と事前に準備は整えていたであろう状況だが、その内容は、はやぶさマニアでも驚愕の内容だった。


小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について
平成21年11月19日
宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、平成21年11月9日にご報告いたしました、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、その対応策を検討してきました。その結果、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。

 JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。

 引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの平成22年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。

 今後もはやぶさの地球帰還に向けて、注意深く運用を続けてまいります。運用状況については,適時報告いたします。


 まずもって、運転再開に拍手を送ろう。
 しかし、この妙案ともいえる方法でイオンエンジンの運転が再開できてしまうロバスト性能は並みじゃない。記者会見で、新聞記者が「この回路はイオンエンジンのトラブルを想定していたものなのか」という質問に対して、國中先生は「そうです」と答えている。なんだその回路設計は、いや、設計ではなく思想か。

 別々なスラスタにある中和器とイオン加速器を使えるように、あらかじめ回路を組んでいたということ自体、衛星や探査機の設計の奥深さとノウハウの蓄積を感じる。ワンチャンスしか与えられない宇宙研時代の探査機は、何があっても動かなければならない。それならば考えられる保険をどれだけ実装できるかとう部分も相当あるに違いない。まさに「真田回路」である。

 さぁ、これで当面の目処はついた。来年の3月まで無事に動き続けてくれ。


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MUSEC-C『はやぶさ』 イオンエンジン停止

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©ISAS / JAXA

 もう、多くの方が書かれているので細かくは伝えませんが、とうとうイオンエンジンのスラスタが言うことをきかなくなっているようです。

 予定のミッション期間を大幅に超えているし、耐用時間も未知の領域とくれば、壊れないように祈るしかない状態だったのはすぐに想像できる話だ。

 今回の第2期軌道変換、実は2つのイオンエンジンスラスタが必要だった。そのうち使えるのがスラスタC,Dであり、今回そのDが沈黙してしまったのだから、このままでは変換速度が足りない。

 スラスタAは、どうも電気系統の影響で、他のスラスタが稼働中での運用はできないらしい。今までずっと、出力が不安定だから予備機になっていたのかと思ってたら、実際は違うようで。そうなると、ますます今回のトラブルはクリティカルになる可能性が高い、いや、参ったね、こりゃ。

 でも、ISASの人たちは『こんなこともあろうかと』by 真田さんなので、きっとアレコレ考えているのだろう。ただ、アニメと違って、万全ではないということだ。

 現在、MUSEC-Cはやぶさ』は、火星近傍を航行中。ああ、また火星か。どうしてISASの探査機は火星との相性が悪いんだろう。
 のぞみ姉さん、近くにいたら妹助けてあげてください。


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『はやぶさ(MUSES-C)』、帰還は大丈夫なのか?

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はやぶさ(MUSES-C)』のイオンエンジンが再点火され、動力飛行に移行したといっても、喜んではいられない。
もう、ほとんどの方がご存知の通り、X,Y軸のリアクションホイールが故障し機能停止、姿勢制御用のスラスタも全損の状態。残ったZ軸リアクションホイールと、イオンエンジンのジンバル機構、それと太陽輻射圧で制御しなければならない。

んなら、そのZ軸のリアクションホイールが壊れたらどうするねん。普通はそう考えます。以前何かの公演で「何かしらの対策を考えています」と、またヤマトの真田さん級な発言をしていたんですが、今回の再点火前に、はやぶさ(MUSES-C)の航行プログラムを書き換えたんだそうです。

いやはや、どんな規模の真田さん級なんだと思って過去の資料をひっくりかえしたところ…

随意契約 No.1517
はやぶさRW-Z/IRU故障時対応用改修ソフトウェアの開発および運用準備一式
2008/05/14 日本電気(株) 24,990,000円


…ちゃんと予算ついてる。しかも、かなり高額。
IRUって、『慣性航法誘導装置』だから、もうイオンエンジンのジンバル機構が壊れない限りなんとかするぞ、という改修なのか。怖い、やっぱISAS関係の人たちは怖いわぁ。

ちなみに写真は、以前イベントで川口プロマネが『はやぶさ(MUSES-C)』を説明するときに使ったもの。相模原によく鎮座してるやつですね。

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小惑星探査機『はやぶさ(MUSES-C)』再始動!

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(C)JAXA / ISAS

そろそろ再起動するんじゃないかなぁ、というのを書こうと思っていたところに、JAXAからプレスリリースが出ました。

http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090204_hayabusa_j.html

懸念していたリアクションホイールも無事に再起動し、三軸姿勢制御を確立後2月4日午前11時35分(JST)にイオンエンジンに再点火し、動力飛行を開始したそうです。

ほんと、ロバストな探査機です。運用チームも真田さんが数十人いるんじゃないかという技を繰り出してきますから凄いとしか。まさか太陽輻射圧まで姿勢制御に使うとは思いませんよ。

当面は、動力飛行での運用が続きます。平成22年6月まであと16ヶ月。もどってこい、はやぶさ

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おかざー

Author:おかざー
"馬車道Groove."代表らしい。
宇宙関連の同人誌を出したり、打上げや施設見学いったりしてます。

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